神明祭」とは、伊勢神宮を祀る祭りのことをいいます。
この信仰が全国に広まったのは、室町末期で、三原もその頃、この地方の港町として栄えつつあり、当時、九つの町組が寄り合って始めたのが祭りの起こりと言われております。毎年2月の第2日曜日を含む前3日間、東町、館町、本町一帯で行われる神明祭りは、往時には旧暦1月14日に、とんどをまき、神棚を飾り、伊勢神宮の弊を観請し、あちらこちらの店先に翁人形やだるまを飾りつけ、東町、館町一帯に数百の露店が立って、身動きできない程の人出で賑わいました。
三原城を築いた小早川隆景は、この祭りを大切なものとし、瓶子一対を寄進し、近郷より繰り出す景気人出の模様を見て、その年の豊凶を考量されたと言われています。
備後地域の春祭りのさきがけとして、その遺風は現在まで受け継がれています。
猛烈な風雨を伴う台風19号が12日夜に県内に最接近し、一夜明けた13日、千曲市から飯山市にかけての千曲川流域で氾濫被害が広がった。長野市穂保では村山橋下流左岸の堤防が約70メートルにわたって決壊。家々が濁流にのまれ、自衛隊ヘリなどが取り残された住民らの救助を進めた。
県によると、千曲川の堤防が決壊した。
県などによると、流域は長野市穂保の堤防決壊の他、千曲市雨宮など11カ所で濁流が堤防を越える越水が発生。氾濫は千曲市役所付近、長野市松代、長沼、篠ノ井、須坂市、上高井郡小布施町、中野市立ケ花、飯山市街地などに拡大した。上田市諏訪形では約200メートルにわたって堤防が削られ、決壊の恐れが出ている。この影響で上田電鉄別所線の鉄橋が崩れ落ちた。
千曲川の立ケ花観測所では13日午前3時20分ごろ12・46メートルの水位を観測。83年9月29日に記録した11・13メートルを上回り、過去最高を更新した。
長野市では最大約4500人が避難。千曲市は午前9時時点で457人が避難している。長野市篠ノ井二ツ柳の特別養護老人ホーム「桜ホーム」では入居者約120人、同市穂保のグループホーム「やすらぎの家すばる穂保」でも9人が孤立。同市下駒沢の県立総合リハビリテーションセンターでも入院患者約40人が取り残された。同市豊野支所近くの高齢者施設でも約160人が孤立しているとの情報もある。県警には午前10時20分現在、55件126人の救助要請が入っている。
同市赤沼の長野新幹線車両センターも水没。複数の車両が水に漬かり、JR東日本によると、北陸新幹線は富山―金沢間を結ぶ便を除き終日運休する。
県災害対策本部によると、北佐久郡軽井沢町、上田市、埴科郡坂城町で風にあおられて転倒するなどして負傷者が出ている。
長野地方気象台によると、大雨・洪水警戒レベルで最高の5に相当し、最大級の警戒や避難を求める大雨特別警報は13日午前3時20分に県内は解除された。
台風19号は勢力を弱めて「大型の台風」となり、13日午前9時現在、三陸沖を時速60キロで北東に進んだ。